予告の通り、アビテックス・ウッディボックスミニ・0.8畳の組み立て工程をお見せしたいと思います。
写真が多めなので、ざっと並べて説明を書いて行きます。
分かりづらい部分もあるかと思いますが頑張ってご覧下さい。
使用するパネルはサイドパネルと天井パネル、床パネルそしてドアの付いたサイドパネル。

サイドパネルはご覧のように幅の異なるものが2種ありました。
重量は、大きい方が18kg位、小さい方が9kg位です。
パネルの接合部にはスポンジがあるのですが、運搬中に曲がったり切れたりするので、注意が必要です。
ただ、大工センターに売っていな物でもないので、最悪補修可能だと思います。

これはサイドパネル下側

これはサイドパネル上側

これはサイドパネル横側

これは天井パネル。電灯用のソケットが付いています。
電灯用の電気ケーブルは天井に抜けています。
重量は15kg弱。


これらはサイドパネル内側にある、連結金具用の穴。

また一枚のパネルには換気扇用の穴が開いています。
中にグラスウールらしき物が入っているのが分かります。
この穴に換気扇用の取付け金具をはめ、換気扇を取付けます。

これは音場パネル。
木枠に吸音材らしきものが入っているようで、とても軽いものです。
一枚1kg位。ネジで固定します。

取付け金具類。
使用する工具はプラスドライバだけです。
ただ、ドア横あたりの金具は取付けにくいので、スタビドライバと呼ばれる、柄の短い物があると便利です。

換気扇。
この換気扇は、吸気と排気を同時に行うものです。
簡単に分解・清掃が可能。
音がそこそこするので、ナレーション撮りの時などには止める必要があります。
もちろん、気密性の高い防音室なので、都度、換気をしなければなりません。


これらは床パネル。11kg位。
MDF材のような感じで、薄いのですが、しっかりしています。
実はこの床パネルが、今回、組み立てを一人でするはめになった原因です。
というのは、カビが生えてしまっていたんです。
前オーナーの家に水漏れが有ったようで、気付かないうちにカビが発生してしまっていたようです。
そのまま、設置する訳にもいかないので、薄めた漂白剤や防カビ剤で、洗浄しては天日干しというのを数回繰り返し、何とかこの状態にまでしましまた。
ただ、それでも少々不安なので、MDF材パネルを購入・カットし、スノコ状態に並べ、その上に床パネルを置いています。
ここからは、サイドパネルの組み立てです。
組み立ては養生用テープで仮固定しながら行いました。
サイドパネルは前述のように2種類の幅があり、幅広パネルの幅を1とすると、狭いのは0.5、ドアの付いたパネルは幅広のものと同じで1です。防音室自体の幅が1で、奥行きが1.5といった感じなので、パネルの位置を調整する事で、ドアの位置や換気扇の位置を調整できる仕組みです。






最後にドア付パネルを取付けて、サイドパネルの組み立ては完了です。
ただ、このドア付パネルは、40kgの重量があるので注意が必要です。



内側は連結金具をつかってこのような感じで固定されています。
マグネットの目隠しカバーも付いています。

連結部のスポンジの様子。

ドアの淵はゴムで密閉性を高めています。

スノコの状態です。

天井パネルを載せる前の状態です。
白いケーブルは電気ケーブルで、室内のスイッチとコンセントから続いています。

天井パネルはこんな感じで載ります。
隙間から電気ケーブルを出し、一本はコンセントに、もう一本は、換気扇や天井中央からに抜けている照明用のケーブルと接続します。そんなちょっと強引な感じで、室内のスイッチと照明や換気扇が連動します。



天井パネルの連結金具の様子。
音場パネルで隠れない部分は、木片で金具を隠します。


床パネルとサイドパネルの連結金具の様子。
金具を付ける場所は特に決まっておらず、適当に付けます。
何度か、組み立て・分解を繰り返すと、ネジ穴ができてしまいますので、それを避けるように取付けます。

金具の取付けが終わったら、床板を載せます。
2枚に分かれていて、13kg位と6.5kg位と、なかなかしっかりした集積板です。



換気扇用台座パネルと換気扇の取付けの様子。
台座パネルはネジで止まっています。

換気扇内側の様子。真中のスリットを堺に、吸気と排気が行われています。


音場パネルの様子。
取付けは長めのネジを使用します。
サイドパネルにネジ用受け金具が埋め込まれています。


室内のスイッチとコンセントの様子。
以上です。
防音室の中古としては、まだ多くのウッディボックスが流通しています。
DIYに慣れた人であれば問題のない作業ですので、業者に任せずになるべく安価に設置したいというチャレンジャーな方の参考になればと思います。
なお、私が当防音室の購入を検討していた時には、参考になるホームページが殆どありませんでした。
ただ、こちらの (
http://www.hatena.ne.jp/lisa-rec/ ) 来兎(らいと)さんが、移設に関わった事があると書かれていたので、思い切って聞いてみました。
すると丁寧なお返事をして頂き、とても参考になりました。
この場を借りて、お礼をさせて頂きたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。
それでは、最後に、皆さまご一緒に。
いやぁ〜、ホント、ネットっていいですねぇ〜。