2010年03月06日

ステディカム&グライドカム研修会

3月5日 システム5・東京支店主催の「ステディカム&グライドカム研修会」に参加してきました。
参加費用は5000円。研修会とはいえ、商品説明会であろうと思っていたので、少々お高く感じましたが、色々と疑問に感じていた事を質問する事ができ(特にグライドカムに関し)、結果的には満足のいくものでした。質問し過ぎて周りの方のご迷惑にならなかったか少し不安は残るのですが。
研修会は、参加人数4名+4名の2グループ、東京支店同ビル内の別フロアーにてステディカムとグライドカムを分ける形で行われ、グループ毎にそれぞれ説明を受けます。
写真の撮影も許可され、また拡販にも役立つかと思うので、解決した疑問、気付いた点など、ざっと書いてみます。ただ、内容としてはグライドカムが大半です。

グライドカム

●旧機種Proとの違い、カメラテーブルやウエイトの微調整がしやすくなった。
●カメラの高さ調整はできない。スプリングを締め込んでアームを上げる事は、ショックの吸収力を損なう事になるので勧めない。
●ローモードキットに入っている延長チューブを使えば、カメラテーブルを高くすることは可能、ただし、チューブが長くなればなるほど、バランスウエイトも必要となり全体の重量が増し、かつ操作も難しくなる。
●ベアリングの位置は変えられない。
●ベアリングには特にシールなどされていない為、雨等の水濡れには注意。余計なグリスアップは埃の付着を招くのでしない事。濡れた場合はとにかく乾かす。ただ、ベアリングの故障は今まで聞いた事はない。
●スムースシューターとX-10の違いはスプリング付のアームが1つか2つか。また、アップグレードキットを使えば、スムースシューターを後でX-10仕様にする事ができる。スムースシューターはアームの代わりにプレートを使う。
●スムースシューターとX-10ではアームとベストを接続する部分の作りが違い、スムースシューターは簡易的。その為、アームの傾き微調整ができない。アップグレードキットには、接続部のパーツも同梱される。
●X-10の接続部は、ネジにより、アームの2軸方向の傾き調整が可能。(今回の研修では、X-10をメインに使用していたため、写真内の接続部はX-10仕様となっています)
●スムースシューターとX-10ではスプリング付アームの数が違うため、アームの移動量が異なり、結果、ショック吸収力に違いが出る。ただ、Z5Jクラスのカメラなら、それ程影響はないかもしれない。(実際、スムースシューターの状態で試させて頂いた感じでは、違いは分かりませんでした。ただ、長く使って行くとその違いを感じるようになるかもしれません)
●ベスト自体の重量は2kg程度。
●ベストは様々な体型の方にフィットするが、場合によっては浮いてしまう場合がある。その場合にはタオル等を挟んで対処して欲しい。(私は身長176/体重60で若干痩せ型。フリースを着た状態では問題なくフィットしました。私より小柄な方、太めの方、いずれの方も問題なく装着できていました)
●夏場は汗まみれになるが、我慢。
●Z5Jクラスの場合、HD2000でもHD4000でも使用可能だが、アクセサリを付けたりする場合もあるかと思うので、HD4000をオススメする。HD2000の方がコンパクトではあるが、チューブが短くなるので、その分ウエイトが必要となり、結果、総重量ではそれ程違いがなくなる。(ベストの試用が前提なら、HD4000の大きさは気にならないと感じた)
●HD1000もアームに取り付け可能。
●HD2000と4000の本体チューブの太さは同じだが、HD1000は細い。
●アーム以外に、ファーアームプレスもなかなか効果的。(今回は実際の試用はなし)
●最近のステディショット付民生小型カメラと比較した場合、やはり、段差、追い越しショット、駆け足時など差は大きい。(実際に試した感じでは、やはり差はあると思った。特にアーム&ベストを装着した状態では、長時間での撮影や、一定のカメラワークなどが可能となり、違いは大きい)
●モニターを取り付ける事は可能。ウエイトの取付け部に穴が開いているから、そこにモニター用のステイを取り付けるなどすればよい。モニターの重量は、ウエイト重量と同程度の物を選ぶ必要がある。
●モニターを付けた方が、足元を確認する事もでき、オペレートはし易い。ただ、最近のカメラはモニターが付いているので、それで済ませてしまう方も多くいる。

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SYSTEM5商品情報
本家商品情報
駒村商会商品情報

参考動画  参考動画  参考動画  参考動画

ステディカム(Pilot/マーリン)

●VロックプレートにはSONYのVマウントバッテリも装着可能なはず。
●ステディカムの高価な分のアドバンテージは、その作りの良さと調整のし易さ。改良を重ねる事で、コンパクトかつ、効率的にオペレートし易くなっている。
●ベアリングの位置は調節可能。
●現在は日本語のホームページがないが、鋭意制作中。
●ステディカムは、東京のビデオサービス、関西のはんぷなどでレンタルしている。
以下、試用した感想。
●作りはグライドカムより上質で、全体的にコンパクト。アームもコンパクトだし、ベストも軽く感じた。グライドカムと違い手で持つ事は考えていない為、グライドカムのようなグリップが無くコンパクト化に貢献している。
●グライドカムのグリップにあたる部分が、Rの付いたバーになっていて、その方がオペレートし易く感じた。
●付属のモニターは室内で見た限りは充分見易く、また、やはりモニタ付の方がオペレートし易い。
●グライドカムと同じ価格なら、こちらを選ぶと思う。ただ、人によっては腰への負担がステディカムの方が大きいと感じる方もいるようで、やはりレンタルなどで使ってみて、決めるのがよいだろう。
●マーリンは難しい。慣れればよいのかもしれないが、ずっと持っているのはやはり重い。

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SYSTEM5 商品情報
本家商品情報(Pilot)
本家商品情報(Marlin)

参考動画  参考動画  参考動画  参考動画(マーリン)

以前の講習会の様子
posted by Konak at 18:38| 映像・コンテンツ制作関連

2010年03月05日

新型ATOM + 第2世代ION搭載 Eee PC HD 1201PN

CeBIT2010にてASUSが「新型ATOM + 第2世代ION」を搭載した「Eee PC HD 1201PN」を展示したようです。







Eee PC 4G-Xに飛び付き、その後SSD仕様にした1000Hを愛用している私にとっては、とても気になる機種。

Eee PCは、1000H以降も続々と新製品が登場しましたが、1000Hの1024x600より大きな液晶と、HD再生が可能なグラフィック性能を兼ね備えたモデルがなかったため、興味は持ちませんでした。
ネットブックといいつつ、HDのYouTubeが視聴できないのは、受け入れられないんです。なので、例え新型とはいえこんなVAIOも候補には上がりません。

そんな中、今回、新IONと1366x768の液晶を搭載したEee PCが出現したわけです。
以前、ドスパラからもIONを搭載したネットブックが発売されたのですが、バッテリの持ちの悪さからスルー。しかし、新IONを積むHD1201PNでは、Optimus Technologyと言われるものが搭載されているので、バッテリの持ちも期待できそう

新IONですが、GeForce GT 210Mに使用されているチップがベースでFlash Player 10.1のハードウェア再生にも対応しているとの事、これこれを読むと、YouTubeのHD動画の再生には問題無さそうなので、Eee PC HD1201PNの登場が実に楽しみです。

Eee PC HD1201PNの仕様
posted by Konak at 04:25| PC・ネット関連

2010年03月03日

VOCALOID-flex

ちょっとしたブームになった「初音ミク」、その歌声合成ソフトVOCALOID(ヴォーカロイド)に「しゃべり」機能を持たせた「VOCALOID-flex(ヴォーカロイドフレックス)」がヤマハから発表されました。

合成音声の質は日々進歩しているようで、Canopusの声の職人などは、場合によっては使えるかもと思えたくらいです。
声の職人の音声合成エンジンは、株式会社AIのAITalkというもので、ホームページで実際にしゃべらせて確認できるので、試してみて下さい。
そして、今回、ヤマハが「しゃべり」用の音声合成エンジンを開発した事で、このエンジンを使った同様の商品もこれから発売されると思われます。

映像制作において、ナレーションはとても重要な要素。
しかし、ナレーションだけを録るにしても、ナレーターを選び、スタジオを借りてと、コストも手間も掛ります。
そんな手間もコストも掛けられないという映像制作においては、音声合成ソフトはまさに救世主とも言えるわけです。
もちろん、音声合成のレベルは、本物のナレーターには遠く及ばないものですが、しかし、今までコストの関係で入れられなかった映像に、ナレーションを付加する事ができるというのは、非常に大きな可能性を秘めていると思います。

かくいう私も、ナレーション学校に行き、防音室まで導入し、何とかナレーションに掛るコストを削減しようと試みているわけですが、そんな努力が徒労に終わるかもしれないソフトの出現に期待もあり空しくもありというのが本音ではあるのですが。

先日の練習時の音声を録音してみました。改めて自分の声を聞くと溜息が出てしまいます。
いくら元々滑舌が悪いとはいえ、数年コツコツと練習しています。それでも、このレベル。
いかにプロの方々のレベルが高いかが、お分かり頂けると思います。
もし物好きな方がいらっしゃいましたら、お聴きになってみて下さい。
(練習をほぼ録りっ放しにしたものなので、早口&雑音ありです)



ちなみに原稿は、「声を出して読む日本語の本」。詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
posted by Konak at 11:37| 映像・コンテンツ制作関連