そのPDFへの埋め込みに適した動画ファイルのフォーマットが、FLVつまりFlash Video。
ここで、適していると書いたのは、PDFへの埋め込み動画が、必ずしもFlash Videoである必要は無いため。
しかし、Adobe Reader がVer.9 からネイティブでFlash Videoに対応したので、埋め込み動画としてはFLVが最適と言えます。
ネイティブでの対応というのは、Adobe Reader さえ有れば、確実に動画が再生できるという事。
これは、とても大きな利点で、動画を作る側にすれば、非常に重要な点でもあります。
インターネット上でもこのFlash Videoの利点が発揮されています。
Flash Videoを再生するのに必要なFlash Playerは、インターネットに接続されたパソコンの、98%以上にインストール済みと言われています。
つまり、それだけ多くのパソコンで確実に動画が再生できるという事になるのです。
Flash VideoはYouTubeで脚光を浴び、最近は一見すると動画のようなバナー広告にも多く採用されていますね。
Flash Videoの作り方は簡単で、ビデオ編集ソフト等で制作した動画ファイルをFLVに変換するだけ。
ただ、その変換に使用するソフトによって画質に差が生まれるので、ソフト選びが大事となります。
こちらのページに同じ素材をAdobe Media EncoderとSorenson Squeeze 5 for Flash Proで変換したものを掲載しました。

(この画像も該当のページへリンクしています。)
ご覧の通り、ほぼ同じエンコード設定であるにも関わらず、画質に違いが有ります。
また、設定の仕方が悪いのか、Adobe Media Encoderでエンコードしたものには左右に黒線が入ってしまっています。
ただ、圧縮スピードはAdobe Media Encoderの方が断然早いので、どちらを選ぶかは、状況次第でしょう。
Flash Videoの登場により、ホームページ上での動画の使用環境がさらに向上しました。
もっともっと動画を使ったページの普及が進めばよいなと思います。