2009年11月22日

YouTube 1080pに対応

YouTubeの本国オフィシャルブログに1080pへの対応の記事が投稿されたのが10日程前。

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実際にYouTube上でこの写真のようにHDタブに720pと1080pが表示される動画が出て来ました。

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ところで、1080pとは何ぞやという事で、少しだけ説明を。
ハイビジョンと呼ばれるものに、横×縦がそれぞれ 1280画素×720画素 と 1920画素×1080画素 のものがあります。
このうち後者がフルハイビジョンと言われるもので、最近のハイビジョンビデオカメラで撮影された動画もこのサイズになっています。
また数字の後に付いているpはプログレッシブの頭文字で、他にインターレースのiが付く事もあります。
iよりもpの方が高画質で、つまり1080pに対応したという事は、現状で最高画質サイズの動画に対応しましたという事になります。
ただしその分再生にはそれなりの負荷がパソコンに掛る事になります。
私のCore2Quad + GeForce8600GT では問題なく再生されていますが、ハードウェア要求は高いようで、カクカクとした再生になってしまう環境の方も多くいるようです。

ビジュアル的に美しいものでも無い限り1080pにして再生する必要も無いかもしれませんが、システムとして1080pに対応したという事はとても大きなインパクトを持つでしょう。
1080pの動画の保存・再生をYouTubeが肩代わりしてくれるという事は、非常に有りがたい事で、動画をホームページに張り付けたりといった場合にとても助かります。
これまで、他社のインフラに頼るのは・・と二の足を踏んでいた企業も、これ程急速に動画の再生能力を進歩させているYouTubeをそろそろ利用してみてもよいのではないでしょうか。
しかもYouTubeは再生のみならず、検索機能や広告機能など様々な付加機能を有しています。
自社サーバーでの再生に拘るあまりに、動画利用という波に乗り遅れてしまっては元も子も有りません。

ところで、私も早速1080pのテスト動画をアップしてみました。



が、アップしてから6時間程経過したものの、1080pの表示が現れてくれません。
エンコードの設定がいけないのか、それとも1080pが有効になるまでに時間が掛るのか、今は様子見です。

● 11月23日 追記 ●

その後一日弱経過してから見てみると1080pオプションが有効になっていました。(埋め込み動画ではオプションは現れないようなので、動画上をクリックしYouTubeのサイト上で見てみて下さい)
ただ、ログインしてアップした動画を確認しても1080pオプションは現れないようなので注意が必要です。

ちなみに元動画は TMPGEnc4XPress、ビットレート18mbpsでエンコード。
AVCHDの上限が24Mbps、SONYのハンディカムは最高画質で16Mbpsなので、このビットレートにしてみました。
各社の高画質モードでは10-13Mbpsなので、アップロードスピードを考慮した場合にはその程度にしてもいいのかもしれません。
なお、YouTubeから直接720pと1080pのそれぞれのモードでダウンロードした動画のビットレートを調べてみると
720p 約2.2Mbps
1080p 約3.6Mbps
となっていました。
大きく最圧縮されている上、720pの2.25倍の面積のある1080pのデータレートが1.6倍程度なので高解像度=高画質とはなっていないようです。
posted by Konak at 16:54| 映像・コンテンツ制作関連