
(写真はこちらよりお借りしました)
タブレットタイプで電子ブックのEPUB形式にも対応しているため、電子ブックリーダーのAmazon/Kindleと比較される事が多いようです。
しかし、液晶のiPadと、電子ペーパーのKindleは、実際は全くの別物。
電子ペーパーは、その構造上、バッテリの持ちがとても長く、表示も目に優しいので、正に電子書籍にはうってつけです。また、高級仕様のものは、表示も非常に鮮明で、正にそこに文字が印刷されているのではないかと見まがう程です。

しかし、動画の表示には適しません。
一方、液晶を持つiPadは、パソコンのモニターと同様に動画であろうと何であろうと関係ありません。
以前の記事にも書きましたが、これからの書籍、特に写真がふんだんに使わる雑誌は、確実に動画も取り入れて行く事になるでしょう。そうなるとiPadは、文字主体の書籍向けであるKindleとは違い、なおかつ、複雑なインターフェースを持つPCとも違う、正に新しいタイプの書籍リーダーとなりえる可能性を秘めているのかもしれません。
iPadの発表の際、写真と同様に動画がレイアウトされたTheNewYorkTimesの電子版がデモンストレーションされました。
これまでのPCやネット環境でも当然できた事ですが、書籍や新聞をPCで読むというスタイルは未だ定着していません。
しかし、iPadのスタイルであれば、それが受け入れられるかもしれません。
単にインターネットや電子書籍を見るだけであれば、PCほどのものは必要なく、むしろiPadのように簡単に携帯出来る形状とシンプルなインターフェースが必要とされるでしょう。
ネットブックが登場した頃、移動体通信と相まって、気軽にどこでもインターネットに接続し、情報を入手できる事に胸がときめきました。しかし、実際は、その形状やインターフェースは、持ち歩きながらの使用には向いていませんでした。
iPadの登場が、新しい情報端末のさらなる出現につながるのではと期待に胸が膨らみます。