2015年04月26日

簡単ACケーブル抜け防止策

ホームセンターで売られている「吊るす為の金具」を用いる簡単・安価な方法なのだが、意外に効果があるのでご紹介。
ACケーブルの差込口近くにあるボルトに金具を固定し、つづり紐などを使ってケーブルと共に締め上げる。
たったこれだけで、しっかりと固定されて安心感アップ。お試しあれ。
ニッサチェイン ビス止め端子 P-1248 JAN 4968462242481

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2011年09月09日

Blackmagic ATEM 1M/E 試用記

Blackmagic(以下BM) ATEM 1M/E先輩よりお借りし試用する事ができたので、普段現場で使う事の多いPanasonicのAW-HS50(以下HS50)や下位モデルTelevisionStudioとの比較をしつつの感想を。ただし、想定している主たる使用環境は、Ustreamを初めとするライブ配信現場なので、通常の収録現場の場合とは若干異なった見方になる点をご了承頂きたい。

試用環境は、Windows/32bit/XPor7。ソフトは試用開始直前にリリースされた新しいバージョンの2.1(Mac用もあり)。ソフトやマニュアル(英語)は、サポートページから。

本体の他に付属品は音声・タイムコード用ブレークアウトケーブルと特殊コネクタ付ACアダプタ。一緒に写っているACコードは付属しないらしい・・

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ではまず機器の接続から。
ATEMのHDMI MultiViewOutと手許に有ったPCモニターをHDMI-DVIケーブルで接続。

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するとOut of Rangeの文字、どうやらATEMのHDMI Outは本体に設定したビデオフォーマットのものが出力されるらしい。
つまり、本体のビデオフォーマットを1080に設定したら、出力も同様の解像度となるため、フルHDを表示可能なPCモニターか、通常のHDMI対応モニターが必要となり、それより小さい解像度のPCモニターを接続したからと言って、それに合った表示ができるわけではないようだ。
その点、HS50のDVI出力は使い易い。15インチ程度の安価なPCモニターでもしっかりとマルチピーが可能だ。
ところでATEMのHDMI出力に市販のテレビを接続したらどうなるのだろう。やはりアンダースキャンエリアは見切れてしまうのだろうか・・。いずれまた検証してみたい。

ATEMの出力は非常に多彩で、HD-SDIが3系統(プレビュー・プログラム・マルチビュー)、HDMIが2系統(プログラム・マルチビュー)、SD-SDI、コンポジット、コンポーネントが各1系統(プログラム)。その他にAUX(オグジリアリ/予備)としてSDIが3系統あり、そのソースはソフトにより選択が可能。また、SD-SDIやコンポジットアウトからは、常にダウンコンパートされた画も出力されているので、現場でカメラマン用に返しのモニターを用意したい時などには従来のSDモニタが使用できる。このダウンコンパート出力機能は、HS50・TelevisionStudio共に無い機能で、重宝しそうだ。
USB3.0に関しては、現状、本体設定の為のPC接続に使うのみ。その場合は2.0接続でOK。将来的にはAUX出力・UltraScope機能が割り振られるとの事で非常に楽しみではある。

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続いてATEMとコントローラーの役目をするPCとを接続するために、ソフトをインストール。
「ATEM Setup Utility」や「ATEM Software Control」等がインストールされる

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Setup UtilityはATEMのIPアドレス変更・ファームアップに、Software ControlはATEMのコントロール・メディア入替・機能設定に使用。
ATEMとPCの接続はイーサネット。元々ATEMには192.168.10.240のプライベートアドレスが指定されているので、LAN環境が同じアドレスグループであれば、イーサケーブルで接続次第、PCからATEMを認識する。もし、アドレスの変更が必要な場合には、Setup Utilityを使いUSB経由(USB2.0でも可)で本体のアドレスを変更すればよい。なお、ルーター経由でも直接続でも接続可能で、ケーブルもストレートケーブルでOK。

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続いてカメラや音声入力の接続。

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カメラ入力は、SDIが4系統、HDMIが4系統、コンポーネントが1系統(HDMI1とコンポーネントは排他)の計8系統。SDIとなると業務機以上のカメラでないと付かないが、HDMIであれば民生機にも付いている昨今、4系統ものHDMI入力があるのは大きな利点。HS50のようにSDI入力しか持たないスイッチャーの場合には、このようなコンバーターを使ってHDMI出力をHDSDIにコンバートしなくてはならず、コストも掛る上に機材も増えてしまう。
ただ、HS50にあってATEMにないのがDVI入力。これはPCをつなぐ時にとても重要。HDMI入力があれば問題ないのではと思われるかもしれないが、ATEMのHDMI入力は、先に書いた出力と同様に本体のフォーマットに合った解像度のものしか受け付けない。つまり、本体のフォーマットが1080にセットされている場合にはフルHDを出力できるPCでないと入力できない。後述するが、ATEMは動画ファイルの本体内再生は現状ではほぼ無理で、外部入力する必要があり、その際にPC入力をスムーズに行えるかどうかというのは結構大事だったりする。ちなみに、フルHDパネルではないLet's NoteをHDMI接続し、外部接続を1920*1080に設定しても入力不可。フルHDパネルを持った別PCは入力可。フルHDパネルでないMacをDVI-HDMI接続し、外部接続を1920*1080に設定したら入力可。と、環境により違うので、これに関しては改めて検証が必要だろう。

音声入力は、付属のブレークアウトケーブルを本体に接続した上で行う。

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単純なキャノン・ラインレベル接続の2チャンネルアナログ入力で、SDIにエンベッドされた音声やアナログ入力をルーティング・ミキシングするような機能はない。マイクアンプも付いていないので、外部で作られた音をそのままライン入力する感じだろうか。入力された音声は、SDIやHDMI出力にエンベッドされる。実はこの部分はHS50に無いとても有益な点で、音声入力を持たないSDI/HDMI入力のみの記録媒体やコンバーターであっても映像と音を送る事ができる。(音声のディレイを調整したりといった事は一切できないが、後日、実際に現場で使用した限りでは問題となるような音声のズレは無かった。)また、アナログ出力には入力がそのままスルーアウトされる。なお、TelevisionStudioはアナログ入力を持たずデジタル入力のみ。

以下の写真はBlackmagicのHPから拝借した1M/Eの接続図。

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接続に関してはこの辺りにして、本体写真をいくつか。

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本体は非常に薄く、ヒートシンクの部分(黒色の部分)を入れても6センチ程、幅は19インチラック規格で50センチ弱、高さは9センチ弱。ただ、ラックマウント用に作られているためか剥き出しのヒートシンクがそのまま持ち運ぶには少々邪魔で、曲がり易く、刃物のように鋭いので注意が必要。下手するとスパッと切りかねない。

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電源コネクタ周り。
「SWITCHER CONTROL」は、PCや外部コントローラーとの接続に使うイーサネットソケット。「AUDIO IN/OUT」にはオーディオ・タイムコード用ブレークアウトケーブルを接続。電源は3ピンの特殊なコネクタでしっかりと固定できる。なおATEMには電源スイッチが無い。

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続いて、前述のソフト、Software Controlについて。そのSoftware Controlには各機能に合せて、「Switcherタブ」「Mediaタブ」「Settingタブ」と3つのタブがある。
まずは、Switcherタブ。別売の外部コントローラーを模したものになっていて、同様に操作できる。

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ただ、現状、キーボードショートカットに登録できるのは1-8のカメラインプットとA-Bバスの切り替え(CUT/AUTO)だけなので、随所にマウスでの操作が必要になり、この操作感が、ATEMをソフトコントロールで使えるモノとするのか、はたまた40万以上する外部コントローラーがないと使えないモノとするのかの判断の分かれ道になるのだろう。

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Switcherタブの右端部分で各キーの詳細設定をするのだが、実はSoftware Controlの画面サイズが、1379*674に固定されているため、各設定を展開していくにつれスクロールしながらの作業が多くなり面倒だったりする。
画面サイズが固定である事は、画面の小さなPCをコントローラー代わりに使用する場合にも不具合を来す。下の画像は画面サイズが1280*800のLet's noteでのもの。右端の設定部分が切れてしまっている。

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Switcherタブは右端の設定部分以外が3つのセクションに分かれていて、左から順に「Mix Effects1」「Transition Control」「Downstream Key」となっている。
Mix Effects1ではカメラの切替を、Transition Controlではトランジションの切替やアップストリームキーの切替を、Downstream Keyではダウンストリームキーの切替をするのであるが、アップ&ダウンストリームキー数がHS50と比較して多いのが嬉しい。
HS50ではアップストリームキーとPinP、ダウンストリームキーの3つが同時に使えるので、例えばグリーンバックで抜いた画にPinPとロゴを載せるといった事ができるのだけれど、ATEMの場合には、ダウンストリームキーが2つあるので、さらにテロップを載せる事も可能になる。
ATEMでのPinPはアップストリームキーの中のDVE(デジタルビデオエフェクト)を使って行うので、4系統あるアップストリームキーをフルに使えば、最大4つもの画面を入れ込めそうな感じもするが、このDVEは1系統でしか使えないため、入れられる子画面は1つとなる。DVEの設定でPinPに縁取りや影付けも可能。
なお、TelevisonStudioはこのDVEを持たないらしい。つまり、PinPといった事ができるのかできないのか、少々気になる。

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少し話は逸れるが、Ustream配信をするソフトにProducerProやWirecastといったソフトがあり、これらは、ベース画面のサイズを変えた上でPinPをする事も可能なのだが、そういった芸当は残念ながら、HS50でもATEMでもできない。

2系統あるダウンストリームキーは単純なルミナンスキー。ただ、ちょっと複雑な話になるが、FillとKeyがそれぞれ選択でき、PNG画像のように透明部分を持ったものは、その部分をKeyとして認識してくれるため、複雑な画像の合成も奇麗にできる。(ただ、半透過な部分はうまくグレースケールにはならなかったりとまだまだ使いこみが不十分なため記述が不正確な可能性もあり、各自、検証願います。)

続いて、Mediaタブでは、画像や動画といった素材の管理と、Switcherタブにある2つのMEDIAボタンへの関連付けができる。

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現バージョンでサポートされる画像フォーマットはPNG・TGA・BMP・GIF・JPEG・TIFF、動画は単に連続した画像がサポートされるだけで、QuickTimeもAVIも不可。音声ファイルはWAV・MP3・AIFF。
Mediaタブは、さらに2つのセクションに分かれていて、左側がファイル選択エリアで右側が「Media Pool」。Media Poolには32枚の画像用区画と2個の動画・音声用区画があり、左の選択窓から選ぶ事もできれば、ドラッグ&ドロップでソフト外から直接取り込む事もできる。各素材の上から右クリックで2つのMEDIAボタンへの関連付けができる。2個の動画・音声用区画に取り込めるのは、動画であれば計180フレームのモノ。30フレーム/秒とすると、たったの6秒。つまり、動画といってもいわゆる映像クリップではなく、アニメーションロゴのようなものしか取り込めない。計と書いたのは、2つのクリップで180フレームを分けあうため。

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1フレームの大きさの制限や音声クリップの容量に関しては、マニュアルにも詳細な記載が無い為、実際どの程度のクリップが取り込めるのかは不明。
ところで、何故、このように取り込める素材の量に制限があるのかというと、各素材は、PCから直接再生されるわけではなく、ATEM本体のメモリに一旦書き込まれるため。つまりATEM本体のメモリがそれだけの容量しかないという事で、これは、裏を返せば、ソフトやファームのアップデートではどうにもならず、PCからの直接再生が可能とならない限り、ATEMから映像クリップを再生する事は事実上無理という事になる。まぁ単にスイッチャーとして考えればできなくて当たり前なのだが、PCでコントロールできるATEMにそれができないというのは何だか残念な気がしてならない。
さらに頭を悩ますのが、この本体のメモリが揮発性メモリであり、電源供給が断たれれば、全て書き込んだものは消えてしまうという事。そうなると、また改めてSoftware Control/Mediaタブから指定・書き込みをしなければならず、一刻を争うような現場では、正に冷汗ものである。

最後に、Settingタブでは、「Switcher Settings」と「Multiview Setting」の各セクションで、それぞれカメラソース・フォーマットの指定とマルチビューモニターの設定ができる。

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Switcher Settings内のダウンコンパート設定では、サイドクロップ・レターボックス・スクィーズか選択できるので、各種モニターやダウンコンパート録画に対応できる。

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マルチビューモニターの設定は、8つの子画面と、プレビュー・プログラムの2つの大画面の配置が変えられるだけで、HS50のように分割数そのものを変える事はできない。8つの子画面には、各カメラ映像の他、各種ソースを割り当てられる。

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Software Controlに関してはここまでにして、続いてPhotoShopプラグインについて。
ATEM用のソフトをインストールすると、同時にPhotoshop用プラグインもインストールされる。マニュアルではCS5が必要となっているが、CS3でも一応動いている。

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プラグインがインストールされるとPSから直接MediaPoolへ静止画素材を書き出せるようになり、同時に2つあるMedaiPlayerのいずれかに関連付けるかどうかの指定もできる。

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ただ、この注目のプラグイン。単に静止画を送るだけであれば問題ないが、テロップのようなKey情報を必要とする画像を送る場合には、背景レイヤーを黒にした上で、さらにアルファチャンネルを作らないといけない。つまり、PNGデータを取り込んだ時のように透明レイヤーをKey情報として認識してはくれないわけだ。この点が改善され、透明レイヤーを正確にKey情報として認識してくれると、非常に操作性が良くなるのだが・・。(CS5での挙動を確認できていないため、記述が不正確な可能性もあり、各自、検証願います。)

最後になるが、気になった点やまとめなどを箇条書きに。

● 試用中に、PCとATEMのリンクが切れ、ATEMを見失い、再度IPアドレスを指定し直すという事態が何度か起きた。その際、スイッチングアウトの映像が途切れたりといった致命的なトラブルは無かったものの業務に使用するには不安を残す形となった。
しかし、その後、別のネットワーク環境で試した場合には、コントロールPCが同じであるにも関わらず、一切そのようなトラブルは出なかった。その結果から察するに、外部ネットワークにも接続しているルーターをハブにしていたのがいけなかったのかもしれない。
安全を期するためには、閉じたネットワーク内で使用するか、PCとATEMを直接接続した方が良いのかもしれない。

● Software ControlのFileメニュータブに「SAVE」があるにも関わらず、常にグレーアウトしていて、設定を保存できない。

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つまり、Software Controlに各種設定を施しても、現状、保存ができないため、ソフトを閉じてしまうとリセットされてしまう。本体メモリーが揮発性な上に、設定も保存できないとなると正直かなり不安。この点に関しては早急にどうにかして貰いたいものだ・・。

●● まとめ
PCでコントロールするという目新しさとその価格設定から過大な期待をしてしまいがちだが、欠点と思える部分を受け入れられるかどうかを冷静に判断しなくてはいけないだろう。ただ、その欠点が問題にならなければ、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるのではないだろうか。
このブログを執筆中にも新しいバージョン2.5のソフトがリリースされ、アップデートも短期間に行われている。ソフトの進化次第では、さらに魅力あるモノになると思う。

[ 追記 / 実戦投入記 ]

● 2011年8月23日 配信 Konak & UstTodayチーム

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ATEMとコントロールPCはイーサケーブルで直接続。カメラはZ5Jに民生機のCX-560V。いずれもBlackmagicのMiniConverterを使用してHDMI-HDSDI変換しATEMに入力。音声はミキサーを介してアナログバランス入力。音声がエンベッドされたHDSDI出力をRolandのVC-50HDを使用してHDVに変換し配信PCに入力。WirecastでUstream配信。ATEMでダウンコンパートされたコンポジットアウトを分配し、カメラマンと演者用の返しモニターへ。

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ヒートシンクが付いているとはいえ、ATEMはかなり熱くなる。そこで、念の為、PC用ファンを使用して冷却。効果絶大だった。
一度もPCとATEMのリンクは外れる事はなく、ノントラブル。
PCコントロールではスイッチングのみ。テロップ等は配信PCのWirecastを使用。

● 2011年8月30日 配信:HD USERS

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業務配信ではないが、ATEMを使用した配信だったので参考までに。
スイッチング用PCとテロップ/MediaPool操作用PCの2台を外部ネットワークに繋がったルーターを介してATEMに接続。このイーサ接続を通して作業毎にPCを分散できる事は、実はATEMの大きな利点。コントロールソフト自体は無料・Win/Mac両対応なので、必要な数のPCさえあればOK。映像素材再生用には、MACのDVI出力を変換しATEMのHDMIに入力。音声はミキサーを介してアナログバランス入力。音声がエンベッドされたHDSDI出力をBlackmagic Decklink SDIが搭載された配信兼スイッチング用PCに入力。FlashMediaLiveEncoderを使用しUstream配信。

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ATEMは特に冷却は行わなかったが、第3部までノントラブル。スイッチング担当者に普段のスイッチャーとの使い心地を尋ねたところ、PCコントロールでも特に使い辛くはなかったとの事。

[ 参考リンク・書籍 ]
【小寺信良の週刊 Electric Zooma!】第523回:ライブ映像製作に革命? 「ATEM 1M/E」
ビデオサロン 9月号記事連動ATEM 1M/E Production Switcherの機能と操作 by 岡英史



[追加参考画像]

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上述のコンパネ画像を店頭にあるMacBookAirの11インチと13インチでそれぞれ表示してみました。
正確ではないと思いますが、こんな感じという事で。11インチに問題なく収まっています。

2010年05月23日

取材現場を実体験

パシフィコ横浜で開催されていた「人とくるまのテクノロジー展」に行って来ました。

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ただし今回は、通常の来場者ではなく、ライターである政木桂さんのアシスタントとして。
とは言っても私は政木さんの本当のアシスタントではありません。
実はこのイベント、事前にUSTREAM配信またはYouTubeへの投稿を前提としてプレス申請をしていたのですが、残念ながらWEB用の動画取材は許可がおりませんでした。
そんな中たまたまDAVICS2という映像系SNSを通して知り合った政木さんのご厚意で随行させて頂く事と相成った訳です。

動画取材はできなくなりましたので、目的を取材現場の実体験へと切り替えました。

百聞は一見に如かずと言われるように、実際の現場を体験する事は何よりも効果的な学習となります。
例えば記事用の写真、どんな機材を使いどのように撮影しているのか、そしてその結果どんな写真に仕上がっているのか。

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今回の取材では、ライターである政木さんがカメラマンも兼ねます。
その取材スタイルは、全てを自身でこなすという私のスタンスにもマッチするものなので、彼の一挙手一投足が参考となりました。
この場を借りて、取材同行を許可して頂いた政木さんには厚くお礼を申し上げたいと思います。

以下のリンクが、今回の政木さんの記事です。
その1 その2 その3 その4

ところで、今回のイベントでも、放送関連の映像取材クルーを何社か見かけました。彼らの装備や撮影スタイルもとても参考になります。

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最後に私自身が撮影した写真を幾つか載せます。
これらは全てキヤノンの1DMk2を使いノンフラッシュで撮影しています。
取材の邪魔をしたくないという理由でフラッシュを焚かなかったのですが、WEB用途であれば1DMk2でも撮影可能なのは分かっていました。
いざという時に役に立てばと思いつつ撮影した結果、一枚が採用され、本当はもっと使いたかったよという有り難い言葉と共に良い経験となりました。

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2010年03月06日

ステディカム&グライドカム研修会

3月5日 システム5・東京支店主催の「ステディカム&グライドカム研修会」に参加してきました。
参加費用は5000円。研修会とはいえ、商品説明会であろうと思っていたので、少々お高く感じましたが、色々と疑問に感じていた事を質問する事ができ(特にグライドカムに関し)、結果的には満足のいくものでした。質問し過ぎて周りの方のご迷惑にならなかったか少し不安は残るのですが。
研修会は、参加人数4名+4名の2グループ、東京支店同ビル内の別フロアーにてステディカムとグライドカムを分ける形で行われ、グループ毎にそれぞれ説明を受けます。
写真の撮影も許可され、また拡販にも役立つかと思うので、解決した疑問、気付いた点など、ざっと書いてみます。ただ、内容としてはグライドカムが大半です。

グライドカム

●旧機種Proとの違い、カメラテーブルやウエイトの微調整がしやすくなった。
●カメラの高さ調整はできない。スプリングを締め込んでアームを上げる事は、ショックの吸収力を損なう事になるので勧めない。
●ローモードキットに入っている延長チューブを使えば、カメラテーブルを高くすることは可能、ただし、チューブが長くなればなるほど、バランスウエイトも必要となり全体の重量が増し、かつ操作も難しくなる。
●ベアリングの位置は変えられない。
●ベアリングには特にシールなどされていない為、雨等の水濡れには注意。余計なグリスアップは埃の付着を招くのでしない事。濡れた場合はとにかく乾かす。ただ、ベアリングの故障は今まで聞いた事はない。
●スムースシューターとX-10の違いはスプリング付のアームが1つか2つか。また、アップグレードキットを使えば、スムースシューターを後でX-10仕様にする事ができる。スムースシューターはアームの代わりにプレートを使う。
●スムースシューターとX-10ではアームとベストを接続する部分の作りが違い、スムースシューターは簡易的。その為、アームの傾き微調整ができない。アップグレードキットには、接続部のパーツも同梱される。
●X-10の接続部は、ネジにより、アームの2軸方向の傾き調整が可能。(今回の研修では、X-10をメインに使用していたため、写真内の接続部はX-10仕様となっています)
●スムースシューターとX-10ではスプリング付アームの数が違うため、アームの移動量が異なり、結果、ショック吸収力に違いが出る。ただ、Z5Jクラスのカメラなら、それ程影響はないかもしれない。(実際、スムースシューターの状態で試させて頂いた感じでは、違いは分かりませんでした。ただ、長く使って行くとその違いを感じるようになるかもしれません)
●ベスト自体の重量は2kg程度。
●ベストは様々な体型の方にフィットするが、場合によっては浮いてしまう場合がある。その場合にはタオル等を挟んで対処して欲しい。(私は身長176/体重60で若干痩せ型。フリースを着た状態では問題なくフィットしました。私より小柄な方、太めの方、いずれの方も問題なく装着できていました)
●夏場は汗まみれになるが、我慢。
●Z5Jクラスの場合、HD2000でもHD4000でも使用可能だが、アクセサリを付けたりする場合もあるかと思うので、HD4000をオススメする。HD2000の方がコンパクトではあるが、チューブが短くなるので、その分ウエイトが必要となり、結果、総重量ではそれ程違いがなくなる。(ベストの試用が前提なら、HD4000の大きさは気にならないと感じた)
●HD1000もアームに取り付け可能。
●HD2000と4000の本体チューブの太さは同じだが、HD1000は細い。
●アーム以外に、ファーアームプレスもなかなか効果的。(今回は実際の試用はなし)
●最近のステディショット付民生小型カメラと比較した場合、やはり、段差、追い越しショット、駆け足時など差は大きい。(実際に試した感じでは、やはり差はあると思った。特にアーム&ベストを装着した状態では、長時間での撮影や、一定のカメラワークなどが可能となり、違いは大きい)
●モニターを取り付ける事は可能。ウエイトの取付け部に穴が開いているから、そこにモニター用のステイを取り付けるなどすればよい。モニターの重量は、ウエイト重量と同程度の物を選ぶ必要がある。
●モニターを付けた方が、足元を確認する事もでき、オペレートはし易い。ただ、最近のカメラはモニターが付いているので、それで済ませてしまう方も多くいる。

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SYSTEM5商品情報
本家商品情報
駒村商会商品情報

参考動画  参考動画  参考動画  参考動画

ステディカム(Pilot/マーリン)

●VロックプレートにはSONYのVマウントバッテリも装着可能なはず。
●ステディカムの高価な分のアドバンテージは、その作りの良さと調整のし易さ。改良を重ねる事で、コンパクトかつ、効率的にオペレートし易くなっている。
●ベアリングの位置は調節可能。
●現在は日本語のホームページがないが、鋭意制作中。
●ステディカムは、東京のビデオサービス、関西のはんぷなどでレンタルしている。
以下、試用した感想。
●作りはグライドカムより上質で、全体的にコンパクト。アームもコンパクトだし、ベストも軽く感じた。グライドカムと違い手で持つ事は考えていない為、グライドカムのようなグリップが無くコンパクト化に貢献している。
●グライドカムのグリップにあたる部分が、Rの付いたバーになっていて、その方がオペレートし易く感じた。
●付属のモニターは室内で見た限りは充分見易く、また、やはりモニタ付の方がオペレートし易い。
●グライドカムと同じ価格なら、こちらを選ぶと思う。ただ、人によっては腰への負担がステディカムの方が大きいと感じる方もいるようで、やはりレンタルなどで使ってみて、決めるのがよいだろう。
●マーリンは難しい。慣れればよいのかもしれないが、ずっと持っているのはやはり重い。

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本家商品情報(Pilot)
本家商品情報(Marlin)

参考動画  参考動画  参考動画  参考動画(マーリン)

以前の講習会の様子

2010年03月03日

VOCALOID-flex

ちょっとしたブームになった「初音ミク」、その歌声合成ソフトVOCALOID(ヴォーカロイド)に「しゃべり」機能を持たせた「VOCALOID-flex(ヴォーカロイドフレックス)」がヤマハから発表されました。

合成音声の質は日々進歩しているようで、Canopusの声の職人などは、場合によっては使えるかもと思えたくらいです。
声の職人の音声合成エンジンは、株式会社AIのAITalkというもので、ホームページで実際にしゃべらせて確認できるので、試してみて下さい。
そして、今回、ヤマハが「しゃべり」用の音声合成エンジンを開発した事で、このエンジンを使った同様の商品もこれから発売されると思われます。

映像制作において、ナレーションはとても重要な要素。
しかし、ナレーションだけを録るにしても、ナレーターを選び、スタジオを借りてと、コストも手間も掛ります。
そんな手間もコストも掛けられないという映像制作においては、音声合成ソフトはまさに救世主とも言えるわけです。
もちろん、音声合成のレベルは、本物のナレーターには遠く及ばないものですが、しかし、今までコストの関係で入れられなかった映像に、ナレーションを付加する事ができるというのは、非常に大きな可能性を秘めていると思います。

かくいう私も、ナレーション学校に行き、防音室まで導入し、何とかナレーションに掛るコストを削減しようと試みているわけですが、そんな努力が徒労に終わるかもしれないソフトの出現に期待もあり空しくもありというのが本音ではあるのですが。

先日の練習時の音声を録音してみました。改めて自分の声を聞くと溜息が出てしまいます。
いくら元々滑舌が悪いとはいえ、数年コツコツと練習しています。それでも、このレベル。
いかにプロの方々のレベルが高いかが、お分かり頂けると思います。
もし物好きな方がいらっしゃいましたら、お聴きになってみて下さい。
(練習をほぼ録りっ放しにしたものなので、早口&雑音ありです)



ちなみに原稿は、「声を出して読む日本語の本」。詳しくはこちらの記事をご覧下さい。