映像業界の話題と言えば3Dと言う事で、試しに「AVATAR」の3D版を観に行って来ました。
また、どうせ行くならと選んだ映画館は、ラゾーナ川崎の
IMAXシアター。
他で観るのと迫力が違うと噂の映画館です。

上映時刻の半日程前にネットで確認すると、平日の金曜にも関わらず、良い席は既に予約で埋まってしまっている様子。
今まで当日券しか買った事のない私ですが、念の為、予約を入れてから行きました。
すると、現地に着いた頃には、その日の上映分は全て完売となっていました。
映画館に入る前に、3D用メガネを渡されます。
ただ、このメガネ、何とも安っぽい作りで、レンズの部分はフィルムでペコペコしていました。

何とか予約で取れた席は最後列。しかし、それ程大きくはないシアターのお陰で、スクリーンから遠いとは感じませんでした。
むしろ最後列は、直前が通路になっており、かつその通路には出入り口が無いので、ゆっくり足を延ばす事もでき中々快適に見る事が出来ました。
で、肝心の感想ですが、3D云々よりもまず目がかなり疲れました。
私はメガネを掛けているのですが、正直、メガネの2重掛けは落ち着きが悪く、眼球からの距離も大きくなるとあって、予想以上に目への負担は大きかったようです。
さらに2重になったメガネのせいなのか、余計な反射があり、それも気になりました。
上映後に近くのメガネを掛けた方にも感想を聞いてみた所、やはり第一印象は、目が疲れたとの事でした。
3D映画の要とも言える3Dメガネ、改良の余地はまだまだ有りそうです。
ところで、3Dそのものに関しては、良い意味で、驚く程のものでもありませんでした。
と言うのは、普通なんです。つまり普段見ている様に目の前に見えているんです。
3Dメガネを外す事でそれが実感できました。
上映中に試しに3Dメガネを外してみると、そこに見えているのは、今まで通りの映画で、2次元の映像(もちろん3D用の映像なので2重になっていますが)。
その2次元の映像が途端に面白味の無い物に感じてしまいました。
つまり、3D映画を見ている間は、今までの2Dの映画よりもより自然に映像に入り込んでいるのかもしれません。
映画の内容に関しては、私は正直それ程面白いとは感じませんでした。
何ともナウシカやラピュタ・もののけ姫を連想してしまって。
怒涛の3Dが無ければ、それ程大騒ぎする程の映画でもないような・・・。
まっ、その点に関しては人それぞれでしょう。
ただいずれにしても、これだけ世間を騒がせている3D映画。
見ておいて損はないと思います。
なお、今回、一緒に行った友人は、通常の3D版を既に他の映画館で観おり、その彼曰く、IMAX3Dは奥行きが違うとの事でした。
果たして3Dは家庭に普及するのでしょうか。
もっとも、映画業界に各メーカーが猛烈にプッシュしているので、それなりには普及するでしょう。
3D映像は、大手のコンテンツメーカーが優位性を保つための一つの戦略、と私は思っています。
しかし、大規模な所は対応できるかもしれませんが、中規模な所は、3D対応と予算の狭間で右往左往する事になるでしょう。
高級な機材を持っていても、あまりに貧弱なコンテンツが多すぎる今のテレビ業界。それが3D導入によってますます自分の首を絞める事態になるのではないかとさえ思えてしまいます。
もっともその間に小規模コンテンツメーカーは着々と映像の裾野を広げて行けばいいので、願ったり叶ったりなわけですが。
映画「アバター」オフィシャルサイトAvatar Extended Featurette - Creating the World of PandoraNVIDIA、ウェタ・デジタルと協力して『アバター』における・・・『アバター』の撮影現場で活躍する最先端の3D映画製作技術! 3D映画「AVATAR」、スクリーンの裏には大規模データとの戦いがあった
posted by Konak at 01:25|
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